大物か、おばかさんか。

出勤時間が違うので、私はいつも旦那を送り出してから朝食を取ります。
いつものようにテレビを見ながらトーストを囓っていると、風呂場から大きな音がしました。
風呂場の小窓は楽が外を見張るポイントなんですが、風呂のふたに乗っかってからでないと飛び上がれません。乗り降りに結構大きな音がするのはいつものことなので、ちょっと悪戯したぐらいだろうと思ってのんびり立ち上がった私の足元を楽がすごい勢いで駆けて椅子の下に。
なんだ？と思って覗くと、なんと！楽の下半身がずぶぬれ！
「楽、なにしたの？」
慌てて手を伸ばすと臆病猫は本領を発揮して、脱兎の如くベッドの下に逃げ込んでしまいました。

どうやら洗濯の為に風呂水を汲み上げるホースが立てる「…ガ…ガガ…」というような音が気になって、蛇腹状の風呂の蓋を自力で開け、風呂をのぞき込んで落ちたらしい。
以前からも窓から風呂のふたに飛び降りたときに、ふたの内側に結露していた水滴が飛び出すのを真剣に追っていた楽には、音の正体は水滴の親玉に思えたのかもしれません。

それにしても、もう8ヶ月にもなって仔猫でもないのに自分で開けた風呂に落ちるなんて(^_^;)。
油断も隙もあったもんじゃないっすね。

しかし、しばらくは怖がって近づかないんじゃないかと思っていた風呂場にも、20分ほどして自力で体を乾かした楽は、呑気に見張りに戻っていきました。

臆病なんだか大物なんだか、最近の楽はさっぱりわかりません(笑)。